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歯医者でクリーニングだけを受けることはできる?検査が必要な理由と注意点について2024.01.29

「治療や検査はせずに、クリーニングだけで済ませたい」と悩んでいませんか?忙しい方や検査のときの痛みが苦手という方は、とくにそう感じるかもしれません。
こちらのページでは、歯医者でクリーニングだけを受けるときの注意点や、クリーニングのメリットなどを分かりやすくまとめました。自分に合ったクリーニング方法を見つけたい方はぜひご参考にしてください。

歯医者にクリーニングだけで行くのは良いのか


結論から申し上げると、歯の治療は受けずに「クリーニングだけ」で歯医者に行くことは可能です。
保険と自費のどちらのクリーニングを受けるのかによって内容や仕上がりは異なり、保険の場合はルールがあるため、それを守る必要があります。

クリーニングだけで歯医者を利用する注意点


「クリーニングだけ」というと、治療を含めないことなのか、治療だけでなく検査も含めないことなのか、人によって捉え方に違いがあります。
トラブルにつながらないためにも、注意点について事前に把握しておきましょう。

保険診療で行うクリーニングには事前検査が欠かせない

保険診療で行うクリーニングは、歯周病治療のための歯石除去を目的として行われます。つまり、保険を使って安くクリーニングを受けるには「治療のため」という証拠を残さなくてはいけません。事前の検査がその証拠となるため、検査なしをご希望の場合は自費のクリーニングをご提案します。また、保険診療で行うクリーニングは、2回に分けるのがルールです。1回で済ませたいという方も自費のクリーニングをご検討ください。

審美性を目的としたクリーニングは保険対象外

着色が気になるという方は多いですが、着色は歯石と違ってついていても虫歯や歯周病につながりません。そのため、保険診療で行うクリーニングでは基本的に対象外です。使用する機材や時間の関係で徹底的に取れない場合もありますので、その点を理解したうえで受けるようにしましょう。
審美性を目的としたクリーニングをご希望の方は、使用する機材や時間の制限がない自費のクリーニングをおすすめします。

歯医者で行うクリーニングとは


歯医者で行うクリーニングでは、主に「スケーリング」と「PMTC」が行われます。それぞれの特徴を以下でくわしくみていきましょう。

歯垢や歯石の除去(スケーリング)

スケーラーとよばれる機械で歯垢や歯石を除去します。
歯垢は柔らかいため歯ブラシの毛先で落とせますが、硬い歯石はスケーラーを使わないと除去できません。歯石は細菌の巣であり、とくに歯ぐきのなかに入り込んだ歯石は歯周病が悪化する一番の原因です。定期的に除去して、トラブルを未然に防ぎましょう。
スケーリング中は、急にお顔を動かすと怪我につながる恐れがあります。機械タイプのスケーラーはパワーの調節が可能ですので、しみる場合は我慢せずにお伝えください。最小のパワーでもしみる場合は、手用のスケーラーを使って歯石を除去します。

バイオフィルムや着色の除去(PMTC)

歯の表面に付着した薄い細菌の層をバイオフィルムといいます。透明でぬるぬるしているのが特徴で、あると汚れがつきやすくなり、お口全体が不衛生になるため定期的な除去が必要です。
専用の機械を使って歯の表面を磨き上げ、バイオフィルムや着色を除去しますが、着色には種類があり、頑固なヤニや茶渋などは除去するのに時間がかかります。落としにくい場合は、使用する機材に制限がなく時間に余裕のある自費のクリーニングで対応するという歯医者がほとんどです。

歯医者でクリーニングを受けるメリット

歯医者で行うクリーニングは、お口を健康に保つために欠かせないものです。どのようなメリットがあるのかを以下でくわしくみていきましょう。

虫歯や歯周病、口臭の予防

虫歯や歯周病、口臭の主な原因は、磨き残しである歯垢とそれからできる歯石です。普段しっかり磨いているつもりでも、磨き癖があるとかならず磨き残しが発生するので、定期的な歯医者でのクリーニングが欠かせません。
虫歯や歯周病で歯を失いたくない方は、定期的に歯科医院で汚れを除去しましょう。

トラブルの早期発見・早期治療

虫歯や歯周病といったお口トラブルは、初期の段階では自覚症状がないケースがほとんどです。クリーニング中に、患者様自身が気づいていないトラブルを発見することは決して珍しくはありません。見た目だけでは発見できないトラブルも多いため、定期的にレントゲン検査を受けることも大切です。

清潔感の維持

クリーニングでは、普段のお手入れでは落とせない汚れを除去できるため、定期的に受けることで清潔感を維持するのに役立ちます。とくに口臭は自分では気づきにくく、うがいやスプレーなどで対策をしていても根本的な原因を解決しなければ数分でもとの状態に戻るので、注意しましょう。対人関係をよりよくしたい方は、ぜひ3か月に1回はクリーニングをお受けください。

まとめ


歯医者で行うクリーニングは、保険診療と自費診療によって内容や仕上がり、ルールが異なります。保険診療のクリーニングは「事前の検査が必要」「2回に分けるルールがある」ことを理解したうえで受けるようにしましょう。定期的に受けることで健康なお口を維持しやすくなりますので、ぜひ習慣化してください。

東 寿子

監修者|銀座4丁目東デンタルオフィス 院長
臨床歯周病学会認定医 2007年 3月4日 登録番号194号

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