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歯医者で行うセラミック治療って?選ばれる理由と注意点について2024.08.19

虫歯治療で詰め物や被せ物を行うときの大切なことの一つに「素材選び」があります。

保険が適用される素材は安くて選択しやすいですが、摩耗や劣化がおこりやすく、金属においてはアレルギー反応をおこす可能性が高いため注意が必要です。審美性や健康を重視したいという方にはセラミック治療をおすすめします。

こちらのページでは、セラミック治療のメリットやデメリット、治療を行うときの注意点について分かりやすくまとめました。セラミック治療をご検討中の方はもちろん素材選びに困っているという方もぜひご参考ください。

セラミック治療が選ばれる理由

 

セラミックが治療が選ばれる最も多い理由は「審美性の高さ」にあります。天然歯のような自然な透明感を出すことができ、一見被せ物と分かりにくいのが特徴です。

そのほかのメリットについても次でくわしくみていきましょう。

セラミック治療のメリット・デメリット

 

セラミック治療は満足度の高い治療法ですが、メリットやデメリットを正しく把握していないと後にトラブルに発展する可能性があります。

納得のいく治療にするためにも事前にチェックしておきましょう。

セラミック治療のメリット

セラミック治療の主なメリットは以下の3つです。

透明感のある自然な白

色を幅広く選択できるセラミック治療は、自然な見た目に仕上げられるため、前歯の被せ物として最適です。過去に神経を取って黒ずんでしまった歯や、薬の影響によって模様がついてしまった歯など、ホワイトニングの効果が得られにくい歯も被せることで白くみせられます。

表面に傷や汚れがつきにくい

セラミックの表面は傷や汚れがつきにくく、その分衛生的に保てます。審美性を長期間維持できるのもセラミック治療の大きな特徴といえるでしょう。結果的に虫歯や歯周病予防にも役立ちます。

金属を使用しない

金属は長期間使っていると、唾液に成分が溶けて歯や歯ぐきが黒ずむことがあります。また、歯科で使用する金属のなかでも保険適用のものはアレルギー反応がでやすいので、金属アレルギーの方には使用できません。

セラミック治療は金属を使用しないため、歯や歯ぐきの黒ずみを防ぐことができ、金属アレルギーの心配もないので安心です。

セラミック治療のデメリット

セラミック治療の主なデメリットは以下の2つです。

保険が適用されない

セラミック治療は自費診療で行っており、被せる本数が多ければそれだけ費用がかかります。相場は部分的な詰め物(インレー)は4~8万円、全体を覆う被せ物(クラウン)は8~18万円です。

瞬発的な力に弱い

セラミックは突然かかる強い力に弱く、硬すぎる飴や氷などを噛む癖があると欠けたり割れたりすることがあります。欠けた部分はプラスチックで覆うケースも珍しくありませんが、色の透明感が異なるため審美性は落ちてしまうので注意しましょう。見た目を完全に戻すには作り直しが必要です。

強い力がかかりやすい奥歯は、セラミックのみを使用したオールセラミックよりも強度の高いジルコニアの方が向いています。治療する歯に適した素材を丁寧にご提案しますので、お困りの方は一度当院までご相談ください。

セラミック治療する際の注意点

自費診療だからといってすべてが思いどおりになるわけではありません。患者様に知っておいてほしいことや注意してほしいことを以下にまとめましたので、治療をご検討中の方はかならずお読みください。

削る量が多い場合は歯の神経を抜く必要がある

天然歯を削る量が多い場合は、被せ物を入れる前に神経を抜く必要があります。セラミック治療は歯並びを整えるために使用する方も少なくありませんが、歯の傾斜やズレが大きければそれだけ削る量が増えるため神経を抜く可能性が高めです。

神経を抜くことを前提に被せ物を選択するほうが、納得のいく治療につながりやすくなるでしょう。

プロによる定期的なチェックが欠かせない

審美性を保つためにはご自宅でのお手入れだけでは不十分です。定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることで普段のお手入れでは落とせない汚れを除去でき、トラブルの発見にも役立ちます。とくに神経を抜いた歯はトラブルがおこりやすくなるため、プロによるチェックが欠かせません。トラブルの早期発見・早期治療につなげるためにも、定期メンテナンスはかならず受けるようにしましょう。

まとめ

セラミック治療は審美性が高く、金属を使用しない体に優しい治療法です。表面に傷や汚れがつきにくいことから審美性を長く保ちたいという方や虫歯や歯周病を予防したいという方にも向いています。自費診療であるため保険は使用できませんが、美しい仕上がりにきっと「やってよかった」と思っていただけるでしょう。

当院では治療にすすむ前に素材の特徴やそれぞれのメリット・デメリットを分かりやすくご説明しております。長持ちさせるためにも素材についての理解を深めていきましょう。

 

東 寿子

監修者|銀座4丁目東デンタルオフィス 院長
臨床歯周病学会認定医 2007年 3月4日 登録番号194号

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