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気づかないうちに発症してる!?歯周病のなりやすい人の特徴2024.10.22

「頑張って歯磨きをしているのに歯周病になってしまった」とお困りの方は少なくありません。歯周病になる理由を正しく理解し、予防や悪化防止に役立てましょう。

こちらのページでは、歯周病になりやすい人の特徴や正しい予防法について分かりやすくご説明しております。歯周病から歯を守りたい方はぜひご参考ください。

歯周病になりやすい人はどんな特徴がある?


歯周病になりやすい人の特徴は以下のとおりです。一つでもあてはまったら改善を心がけましょう。

歯の根本に磨き残しがある

歯周病は歯の周りの組織に感染がおこる病気です。歯の頭をいくら丁寧に磨いても根本に磨き残しがあると歯周病は防げません。

歯肉炎の段階であれば、お手入れ方法の改善と数回のクリーニングで健康な歯ぐきに戻せるのでできるだけ早めに対処しましょう。

歯並びが悪い

歯並びが悪いと歯ブラシの毛先が歯面にうまくあたらないため、磨き残しがおこりやすくなります。

とくに歯の重なりや位置異常がみられる叢生は、歯周病のリスクが高めです。

喫煙習慣がある

たばこを吸うと歯ぐきの血行が悪くなり、菌への抵抗力が低くなります。歯周病治療を行っても治りが悪いケースが多く、歯を失ってしまう方が少なくありません。

全身の健康のためにも禁煙をおすすめします。

甘いものが好き

歯周病の原因菌は糖を養分としているため、甘いものが好きな人や間食が多い人はそれだけリスクが高くなります。糖を摂取したあとはうがいや歯磨きをしてお口のなかをリセットするようにしましょう。

食いしばりや歯ぎしりをする

食いしばりや歯ぎしりは、歯だけでなく周囲の組織にもダメージを与えます。

とくに横にスライドさせるタイプの歯ぎしりは、歯の動揺もおこりやすいため注意が必要です。
歯ぎしりをしている自覚がある方や指摘されたことがある方は、早めに歯科医院へ相談して適切な治療につなげましょう。

薬を服用している

薬のなかには、免疫力の低下や唾液の分泌量の低下といった副作用が見られるものも存在します。それらはお口のなかの細菌が活性化する要因であるため、薬を服用していない方にくらべて歯周病のリスクは高めです。

糖尿病に罹患している

糖尿病は歯周病と相互関係にあり、糖尿病が悪化すると歯周病が進行しやすい傾向にあります。

その逆のリスクもあるため、現在歯周病と診断されていない方であっても糖尿病である限り注意が必要です。

妊娠中

妊娠中は、ホルモンのバランスの変化によって歯ぐきに炎症がおこりやすくなります。

また、つわりの影響で歯磨きがうまくできない方も珍しくありません。歯周病で発生する炎症物質は、早産や低体重児出産のリスクを高めることが分かっているため、お子様を守るためにも歯周病ケアはしっかり行うようにしましょう。

歯周病になりやすい食べ物は?


食事をするとお口のなかは酸性に傾き、歯周病菌が活性化しやすい環境になります。

以下の食べ物は酸性の状態が長引く原因になったり、歯周病の治癒を妨害したりする可能性があるため注意しましょう。

糖が多く含まれているもの

糖は細菌の栄養であり、摂取量が多いとそれだけリスクが高まります。ショ糖ではなく人工甘味料を使用するなどして対策をしましょう。

粘着性のあるもの

粘着性のあるものは歯のすき間に残りやすく、うがい程度では落ちません。少しでも残っていると酸性の状態が長引くため注意が必要です。

おやつはチョコレートやキャラメルのような粘着性のあるものではなく、アイスやジュースのようにお口のなかからサッと無くなるものを選ぶようにしましょう。

刺激が強いもの

辛すぎるものや熱すぎるものは、歯ぐきの炎症につながりやすい傾向にあります。とくに歯ぐきが腫れているときは悪化する可能性があるため、控えるようにしましょう。

歯周病を予防するには?


以下の内容を生活に取り入れることで歯周病予防を強化できます。1日だけ行うのはあまり意味がありませんので、かならず継続して行いましょう。

丁寧なお手入れを習慣化する

歯周病のリスクはお手入れレベルによって大きく左右されます。歯磨きをするときは根元を意識し、歯間ブラシを使って根元のすき間の汚れもしっかり落とすことが大切です。歯間ブラシが通らない場所はフロスで代用できます。

おやつの種類に気をつける

ショ糖が含まれているものはできるだけ避けて、おやつを手作りする場合は人工甘味料を使用しましょう。
おやつを購入するときは、粘着性のあるものではなくお口のなかですぐに溶けてなくなるものやジュースなどを選ぶようにしてください。

バランスのいい食事を意識する

バランスのいい食事は、免疫力が高くなり歯周病予防に役立ちます。全体でよく噛んで食べることで唾液の分泌量が増えて、より歯周病に罹患しにくくなるのでおすすめです。

禁煙する

喫煙は健康面だけでなく美容や印象にも悪影響を及ぼします。
できるだけ早めの禁煙を心がけましょう。

定期検診を受ける

虫歯とはちがい、進行しても強い痛みを発しにくい歯周病は、プロによる定期チェックが欠かせません。定期検診を受けて予防を強化しましょう。クリーニングをすることで歯の表面や歯ぐきのなかに入り込んだ歯石を除去でき、審美性も保ちやすくなります。

まとめ

歯周病は30代以上の3人に2人が罹患していますが、目立った自覚症状がなく重症化して気づくケースも珍しくありません。

歯を失う大きな原因であるため、症状がないうちからの予防や治療をおすすめします。しばらく歯科医院へ行ってないという方は、ぜひこの機会に定期検診をご検討ください。

東 寿子

監修者|銀座4丁目東デンタルオフィス 院長
臨床歯周病学会認定医 2007年 3月4日 登録番号194号

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