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歯医者の麻酔はなぜ痛い?痛みが発生する原因と患者様ができる痛みの軽減方法について2025.02.14

「歯科治療で麻酔をするのが怖い」と感じていませんか?

虫歯がある程度進行している場合や処置内容によっては事前に麻酔を行うことがあります。

無理に麻酔をせずにすすめると強い痛みが発生し、治療の中断やトラウマにつながることもあるため注意しなくてはいけません。

歯科医院によっては最小限の痛みで麻酔ができるので楽に治療を始めることができます。

こちらのページでは、麻酔の痛みの原因や患者様ができる痛みを軽減する方法、麻酔後の痛みなどについて分かりやすくまとめました。痛みに弱い方や不安・恐怖心が強い方はぜひご参考ください。

歯医者の麻酔は痛いのか?その原因とは?

歯科医院で発生する痛みの一つに「麻酔の痛み」が挙げられます。麻酔が怖くて治療を躊躇しているという方も実は珍しくありません。

なぜ麻酔で痛みが発生するのかについて以下でくわしく見ていきましょう。

針を刺す痛み

針のサイズが大きければそれだけ多くの神経を刺激するため、強い痛みを感じる傾向にあります。

最近では極細針を使用する歯科医院が増えており、事前に歯ぐきの感覚を麻痺させる表面麻酔を使うことでさらに針を刺す痛みを緩和できます。

薬液を注入するときの痛み

薬液を注入するときの圧に差があると痛みを感じやすく、手動で行う麻酔は歯科医師の力加減によって左右されるため注意が必要です。

電動麻酔器は注入圧を一定に保つことができ、麻酔の痛みを抑える工夫の一つとして導入している歯科医院が増えています。

個人の感受性

痛みの感じ方は個人差があり、不安や恐怖心が強いと痛みを感じやすい傾向にあります。

痛みに弱いという方は行く予定の歯科医院でどのように麻酔が行われるのかを事前に確認しておくといいでしょう。

患者が自ら痛みを軽減できる方法

麻酔の痛みは歯科医院側のやり方によって大きく左右されますが、患者様自身でできる工夫も存在します。

できるだけリラックスして治療を受けるためにも、心配な方はチェックしておきましょう。

歯ぐきが腫れていない状態にしておく

歯ぐきが腫れていると麻酔が効きにくくなり、追加で麻酔が必要になると再度針を刺すためその分痛みが増してしまいます。

歯ぐきが腫れる原因の多くは歯の根元の磨き残しです。軽度の歯周病(歯肉炎)であれば麻酔をする日の1~2週間前から根元を意識して磨いておくことで、ある程度の腫れを落ち着かせることが可能です。

麻酔をする前日や当日にお酒を飲まない

アルコールが残っていると麻酔が効きにくくなります。歯ぐきが腫れているケースと同じように追加で麻酔が必要になる可能性があるため注意が必要です。
麻酔をする前日や当日はアルコールを控えましょう。

体調を整えておく

体調が悪いと同じ痛みであっても不快に感じやすく、気持ちが不安定な場合も過度に敏感になってしまい痛みを強く感じてしまう傾向にあります。

体調管理をしっかりして治療日を迎えましょう。

静脈内鎮静法を選択する

静脈内鎮静法は眠っているようなリラックスした状態になる麻酔です。

不安や恐怖心が強い方に向いている方法で、余計な緊張がなくなるため通常の麻酔や治療を楽に受けられます。
取り扱っている歯科医院が限られるので、気になる方は事前にご確認ください。

麻酔後の痛みが続く場合の対処法

麻酔が切れたあとに痛みを感じる場合、原因として以下の3つが考えられます。自己判断や対処が難しい場合は、早めに歯科医院へご連絡ください。

針を刺した歯ぐきが痛む場合

針を刺した箇所が複数あったり多くの麻酔液を注入したりすると、麻酔がきれたあとに歯ぐきが痛むことがあります。

歯ぐきを冷やして刺激の強い飲み物や食べ物は避けるようにしましょう。

歯ぐきの痛みが増加する可能性があるため、アルコールも控えることをおすすめします。

治療をした歯が痛む場合

虫歯が深くて神経の近くまで歯を削った場合や、根管治療をして神経を抜いた日は麻酔がきれたときに痛みが発生することがあります。

市販の痛み止めの服用がおすすめですが、頻繁に使用すると胃が荒れるため注意が必要です。

2回目を服用するときは最低4時間はあけるようにしましょう。痛み止めが効かないほど痛みが強い場合は、早めに歯科医院へご連絡ください。

治療した部位以外が痛む場合

唇や頬、舌といった粘膜が痛む場合は、麻酔がきいている間に間違えて噛んでしまった可能性があります。

基本的に麻酔がきいている間は食事は禁止されており、飲み物もお口の端からこぼれる可能性があるため注意しなくてはいけません。

痛みを感じる部位を確認して、対処が難しい場合は歯科医院へご連絡ください。

まとめ

お口の状態や処置内容によっては治療を始める前に麻酔を行う必要があります。

麻酔の痛みが発生する主なタイミングは「針を刺すとき」「薬液を注入するとき」ですが、患者様の感受性によっても左右されます。

痛みに弱い方や不安・恐怖心が強い方は、表面麻酔や極細針、電動麻酔器を使用している歯科医院を探してみましょう。

今回お伝えした患者様自身でできる痛みを軽減する方法もぜひお試しください。

パニックになりやすい方は静脈内鎮静法を取り扱っている歯科医院での治療をおすすめします。

東 寿子

監修者|銀座4丁目東デンタルオフィス 院長
臨床歯周病学会認定医 2007年 3月4日 登録番号194号

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